叱り方を見直そう
子どもがある程度良いこと、悪いことがわかるようになってきたならば、
しつけとして叱ることも必要です。
しかし、やみくもに叱れば良いという訳ではありません。
子どもへの叱り方によって、その子どもの人格・性格に影響を与えるので、
子どもの叱り方について一度見直してみましょう。
まずは、基本的には大人でも子どもでも同じです。
同じ事を何度もしつこく言われたり、大声で怒鳴ったように叱られたのでは、
途中から聞く耳を持たなくなってしまいます。
特に子どもの場合は、大声で怒鳴られれば怖いという感情だけが残り、
叱られている内容が一切耳に入ってこなくなります。
早く怒鳴られるのが終わらないかとビクビクするばかりで、
結局何が悪くて叱られているのか理解できず、
叱っていることが意味のないことになるでしょう。
更に、その子自体が、感情的になりやすい子どもになったり、
常に親の顔色ばかりを気にするような、
親の前だけで良い子でいるような子どもになってしまう可能性があります。
そして、更にしつこくいつまでも叱り続けているようならば、
そのうち、聞き流すことを覚えていくでしょう。
結果として自分にとって都合の悪い話は聞き流してしまうような、
人の話を素直に聞けない子どもになってしまう可能性があります。
また、中にはその子の人格を否定するような叱り方を
しているケースがあります。
例えば、「どうして何度言っても解らないの?」
「どうしてそんなにダメなの?」などもこれに該当します。
結構言ってしまいがちな言葉ですが、
子どもにとっては意外にショックな言葉なのです。
自分は駄目な子だと思いこんでしまう子どももいます。
子どもにこのような叱り方をしていると、
自信の持てない子どもになってしまう可能性があります。
また、「お父さんに叱ってもらうよ!」「先生に言うからね!」
なんて叱り方をしている人もいますが、これも良い叱り方ではありません。
最初はシュンとなって大人しくなるかもしれませんが、これでは何が悪いのか解りません。
怖いから大人しくしているだけであって、悪いことをしたという認識がもてません。
また、最初は効果があったとしても次第に嘘だと解り、信頼関係にも問題が生じてきます。
「ママは嘘つき」と思ってしまうのです。
子どもにこのような叱り方を続けていると、
叱られても無視するような、悪びれない子どもになってしまう可能性があります。
上記のようにいくつか紹介しただけでも、叱り方が間違っていると、
子どもの今後の人格形成に悪影響が出ます。
今一度、子どもへの叱り方を振り返ってみてください。