産後の乳腺炎
産後、母乳育児をしている人が多く抱える問題に乳腺炎があります。
乳腺炎とは簡単に言ってしまえば乳腺に炎症が起こる病気ですが、種類もいくつかあります。
一つは「急性化膿性乳腺炎」と言われている物です。
赤ちゃんの歯が生えてくると、赤ちゃんはそれがむず痒いのかよく物を噛んでしまいます。
これを授乳のときにされ乳首に傷が出来る場合があります
こういったケースなどのように、授乳時に出来た乳首の傷が原因で、
ここに細菌が進入し炎症を起こすのです。
症状としてはだるさが続いたり頭痛などの全身症状に加え、
おっぱい自体の一部が硬くなって腫れてしまい痛みを伴います。
更に酷くなれば傷から膿となってしまいリンパ節に影響がでてきます。
他の乳腺炎の種類には「停滞性乳腺炎」と言うのがあります。
これは名前から想像がつくかも知れませんが、母乳が溜まってしまう、
出し切れないために起こる乳腺炎です。
原因としては、赤ちゃん自身があまり飲まなかったりするケースが考えられます。
全身症状としては発熱が起こることもあります。
膿が出ることはありませんが、おっぱい自体が腫れてしまったり、
乳腺が硬くなるので痛みも伴い授乳が困難になります。
産後の乳腺炎の原因には自律神経のバランスの崩れが知られています。
産後は3時間毎の授乳やオムツの交換、そして家事等
やらなければならないことが沢山ありますが、出来るだけ時間を見つけて
体を休める努力をしましょう。
産後一度乳腺炎になってしまうと、それを繰り返す場合が多くなっています。
乳腺炎になれば、ママ自身が痛い思いや辛い思いをするするどころか、
赤ちゃんに直接おっぱいをあげられなくなることもあるのです。
産後から卒乳まで乳腺炎に悩まされる人も少なくないのです。
せっかくおっぱいが出るのですから、赤ちゃんの為にも、
ママ自身が休養を取り産後の乳腺炎を出来るだけ回避し、楽しい母乳育児を続けていってください。