産後ケア

産後母乳育児を行っている人は、多くの場合何らかのおっぱいトラブルを抱えています。
その主なものが乳腺炎でしょう。

産後乳腺炎を伴ってしまえば医療機関での受診を行ったり、
母乳外来で助産師さんにおっぱいケアをしてもらったり、
行政の保健師さん達からサポートを受けたりすることでしょう。

産後の乳腺炎を起こさないためにも、これらを利用する前に
自分で出来る乳腺炎対策をいくつかご紹介します。

まずは、「停滞性乳腺炎」にならないためにも、
母乳を残したままにしておかないことです。

その為には頻回授乳を心がけます。
もし頻回授乳をしても赤ちゃんが飲み残すようであれば、自分で母乳を出し切ります。
つまり搾乳するのです。
自分で搾乳するのはなかなか難しいので、今では搾乳器が売られているので、
これをうまく利用すると良いでしょう。

次にもし何らかの授乳トラブルが出始めたら、
トラブルのあるほうのおっぱいから赤ちゃんに吸わせるということです。
トラブルの生じた母乳の味はいつもとは違った味となり、赤ちゃんはその味を嫌がります。
ですから、あまりお腹がすいていない時にそのおっぱいを
飲ませようとしても赤ちゃんが吸ってくれないのでますます母乳が溜まってしまい
さらに症状が悪化することがあります。
ですので、おなかの空いている状態でトラブルのあるほうの
おっぱいから吸わせるようにしましょう。

もしも更に悪化した状態で乳腺炎による痛みを伴うようでしたら、冷やしてあげましょう。
ただし、冷やすぎはよくないので優しく冷やします。
炎症からおっぱいが熱や痛みを伴っているので、
冷やすことにより熱も引き痛みも和らいでくることでしょう。

冷やし方はおっぱいを冷やすようなものも販売されていますが、
冷たくした清潔なおしぼりなどでも代用できます。

産後の乳腺炎はママにとっても赤ちゃんにとっても嫌なトラブルです。
回避するためにも、ママはきちんと休養を取って正しい食生活を行い、
産後の乳腺炎とは縁のないものとしたいですね。